時があります。
すべてのことには時があります。
誰かに会ったのなら、それは彼と会う時が来たからです。
ある本に接したなら、その本と会う縁になったからです。
あえて仏教でいう因縁説を言わなくても生きてみると、時というものが存在することを、人生をある程度生きてきた人なら誰でも感じることができるでしょう。
そのため、今この瞬間誰かとして楽しく、また誰かとして大変なら、それはその時になったと考えればいいのです。 私が賢くてこの人に会ったのではなく、私が足りなくてこの険しい縁に会ったわけでもないことを知った時、初めて私たちの心は軽くなります。
宗教で言うすべてのことがその方の意思によって動くように、その意味が神の意思であれ、宇宙の摂理であれ、その時がくれば私たちにできることは大きくありません。
ただ、良い時が訪れることを期待して、もっと熱心に生きること、辛い時に備えて今日を後悔なく生きることが全てだと言えるでしょう。
だからあなたのせいではないのです。 あなたと今日縁を結んだ木の葉に結ばれた露は、実はあなたが生まれる前からあったのですが、その縁の輪が今になって目に見えただけです。
もう少し後ろから今日を眺めるのもいいと思います。 私が私の影を踏んでは全体を眺めることができません。
今近づいてきたその喜びをもっと長く維持したいなら、今起こっている悲しみをもっと早くなくしてしまいたいなら、私たちにできることはとても簡単です。
暖かいコーヒー一杯を飲みながら、
のんびりと私の今日を少しは遠くから眺めることです。
その中に答えがあります。
時が来たということは、私たち人間が止められない領域です。
ですから、今日一日平安でありますように。
健康な心と良いストレスについて研究する幸福学校の校長。諸国を回りながら人々の暮らし、喜怒哀楽をより身近に経験した著者は、理論にとどまらない実践主義の心の研究家である。 物質的な豊かさの中でも精神的な幸せはそれに及ばない韓国人、明日の幸せだけを強調したまま、今日の価値を忘れて生きていく人々を見て、人生のバランスをとるために彼ならではのティーチング方法により、全世界で講演を行っている。
この本は悩みを吐露した人々の質問をつづった回答体で構成されている。 慰められたい時、多くの話よりも、世の中で私一人だけが体験する苦痛ではないということを知った時より人生が軽くなるということを歌い、自我を正しく眺める方法、人生の重荷を軽くできる方法などについて一日一章ずつ読み、人生のパターンを変えていくという方式にした。
人生の見方さえ変えれば、今日でも幸せになれると言う彼は、この10年間『私の中の幸せを起こせ』、『私は幸せを選択した』、『あなたは幸せですか?」などのロングセラーを執筆し、主要日刊紙にストレスと幸福についてコラムを連載している。
チェ·キョンギュの幸福学校校長、心理カウンセラー、経営学博士、嶺南大学校招聘教授、世宗路国政フォーラム幸福学校委員長、食文化世界交流協会諮問委員、
韓国女性総連合会教育委員長、外交部国際デザイン交流財団人材開発院副院長